ROTARY YONEYAMA Memorial Foundation Scholarship
ロータリー米山記念奨学会は、将来母国と日本との懸け橋となって国際社会で活躍する優秀な留学生を奨学することを目的としています。優秀とは「(1)学業」に対する熱意や優秀性はもちろんの事、「(2)異文化理解、(3)コミュニケーション能力」への意欲や能力に優れている点が含まれています。
ロータリー米山奨学生は、ロータリークラブを通じて日本の文化、習慣などに触れ、社会参加と社会貢献の意識を育て、将来ロータリーの理想とする国際平和の創造と維持に貢献する人となることが期待されます。
ロータリー米山記念奨学会は、勉学、研究を志して日本に在留している外国人留学生に対し、日本全国のロータリアン(ロータリークラブ会員)の寄付金を財源として、奨学金を支給し支援する民間の奨学団体です。
1952年、日本で最初に設立されたクラブ、東京ロータリークラブが日本のロータリーの創始者と呼ばれる米山梅吉氏の功績を記念して始めた国際奨学事業が、5年後の1957年には国内の全ロータリー地区の合同事業に発展したものです。
構想発表の1952年には日米間協定によるフルブライト奨学金が、またタイから第1号奨学生(ソムチャード君)を迎えた1954年には日本政府による国費外国人留学生奨学金がそれぞれ始まりました。
戦後の復興の道を歩み始めた当時の日本にとって、二度と戦争の悲劇を繰り返さないために、世界の国々との人物交流を深める必要性を多くの人が感じていた時代でした。このような時代背景のもと、ロータリー米山記念奨学事業は「留学生が平和を求める日本人と出会い、信頼関係を築く」ことを目的に始められ、「日本のロータリーに最もふさわしい国際奉仕事業」と高く評価され全国に拡大していきいました。
1967年7月1日に、文部省(現文部科学省)の許可を得て、財団法人ロータリー米山記念奨学会が設立されました。その後の公益法人制度改革に伴い2012年に移行申請を行い「公益財団法人ロータリー米山記念奨学会」としてスタートしました。
◆奨学生一人一人に、地域のロ-タリークラブから世話クラブが選ばれ、更に奨学生一人に対してそのクラブの会員の中から一人がカウンセラーとなります。カウンセラーは、奨学生の個人的ケアにあたるアドバイザーです。そして、奨学生との交流を深め、彼らの日本での生活が心豊かなものになるよう配慮しています。
◆本奨学事業は、その成り立ちから「交流」を目的としたプログラムと言えます。それを実現するための制度が「世話クラブ・カウンセラー制度」です。 奨学生はロータリアンとの交流を通じて、奉仕の精神に触れ、自らの精神を磨いて、人生観・職業観を高めます。
また、ロータリアンにとっても、金銭的な支援だけでは得られない感動と事業への深い理解が生まれて、さらなる支援への意欲が盛り立てます。
奨学生・ロータリアン双方にとって、大きな感動を生む事業だからこそ日本最大の民間奨学事業にまで成長したのでしょう。
(ロータリー米山記念奨学委員長手引きより抜粋)